概要
ノートパソコンの購入を決意してから、Lenovo ThinkBook 13x G2 IAPが届くまでの話。
前置き
今年の4月くらいから32インチ4KのUSB-Cハブモニター「P3223QE」を使用しているが、ここ最近、不満なことが出てきてしまった。
それは、パソコン側の性能が追いついていないということである。
具体的には、現在使っているプライベートのデスクトップパソコンも仕事で使っているパソコンも、どちらも4K60Hzでの映像出力に対応していないという部分が不満だった。
4Kで30Hz程度しか出ていなかったので、ゲームをしないとはいえ、少しカクつきを感じる。
あと、P3223QEはUSB-Cハブモニターで、Type-CでのUSBハブ、給電、映像出力に対応しているのに、自分のパソコン側が対応していないので、わざわざHDMIとUSBケーブルを繋ぐ必要があった。
つまり、まあまあいいモニターを買ったので、それを活かせるように、Type-C一本で給電、映像出力ができ、4K60Hzが出せるようなパソコンを用意してあげたい、ということ。
検討
条件
だいたい下記の条件でパソコンを探した。
- Type-Cでの給電と映像出力(4K60Hz)対応
- 第12世代か第13世代のCore i5 or i7
- メモリ16GB以上
- WQHD(2,560×1,440)程度の画面解像度
1個目は、前置きにも書いたように、持っているモニター「P3223QE」を活かせるように。
2、3個目は、今使っているデスクトップパソコンのスペック(Intel Core i5-8400、16GBメモリ)を超えられるように。
4世代空いているので、Uが付く省電力モデルでも十分な性能がありそうだった。
4個目は、ノートパソコン単体で持ち出した時にも複数ウィンドウで作業しやすいように。
AWSのコンソールなんかは画面が小さいと表示がかなり苦しくなってしまうので、画面を分割した際にも表示が崩れないように十分なサイズを確保しておきたい。
ThinkBook 13x G2 IAP vs Inspiron 13 (5330)
Hが付く高性能CPUを搭載した「Lenovo Yoga Pro 7i Gen 8」や「HP Pavilion Plus 14-eh」もあったのだが、100W程度の充電器が必要になることを考え、65Wのモデルに絞った。
そうして、「Lenovo ThinkBook 13x G2 IAP」と「Dell Inspiron 13 (5330)」 の一騎打ちになった。
モデル | ぼくの ですくとっぷぱそこん | Lenovo ThinkBook 13x G2 IAP | Dell Inspiron 13 (5330) |
価格 | – | 89,980 | 126,999 |
CPU | i5-8400 | i5-1235U | i5-1340P |
Passmark ※ | 9262 | 13655 | 20739 |
端子 | – | Audio Thunderbolt 4 x2 | HDMI 1.4 Audio Thunderbolt 4 x2 USB 3.2 Gen 1 Type-A |
駆動時間 | – | 約20.3時間 | 表記なし |
※ Passmarkの値は「PC自由帳」の「CPU性能比較表」の値を参考にした。
結論
選ばれたのは「ThinkBook 13x G2 IAP」でした。
決め手は、「価格」と「バッテリー持ち」。
価格に関しては、ThinkBookは競合モデルの中で圧倒的に安く、Inspironより3万円も安い。
CPU性能差があるとはいえ、現状のデスクトップパソコンの性能には不満がなかったため、その性能差のために3万円を払うのはやめておいた。
バッテリー持ちに関してだが、実はDellのパソコンのスペックには稼働時間が表記されていない。
そのため、バッテリー持ちについては「the比較」というサイトのレビュー記事を参考にさせてもらった。
CPU性能が抑えめで消費電力が少ないというもあり、ThinkBookの方がバッテリーが長持ちしそうだ。
ちなみに、端子数については、HDMIとUSB Type-Aがあるという点でThinkBookよりInspironの方が勝っている。
(※ InspironのHDMI端子は4K60Hzには非対応。)
今回はそもそも接続をType-Cだけにしたいと思っていたし、ThinkBookには、Type-CからHDMIとUSB Type-Aに接続できるUSBハブが付属している。
そのため端子の数や種類はあまり問題にならなかった。
購入
ThinkBook 13x G2 IAPを買うと決めてから、安く買おうと思って少し価格を調べてみた。
直接、Lenovoの公式サイトに移動して価格を見ると89,980円だったが、価格.comを見るとどうやら最安値は79,970円らしい。
価格.comのリンクからLenovoのサイトに遷移することで、10,010円OFFのクーポンが適用され、79,970円で購入することができた。
(2023年11月時点)
パソコンの新調を考え始めたときには10万円は超えると思っていたのだが、結果的に8万円弱で購入できてしまった。
レビュー
届いた。
本体。
付属品は、65WのACアダプタと、Type-CからHDMI・USBType-Aの変換アダプタ。
モニター「P3223QE」を接続!
Type-Cで4K60Hz出力の目標は達成。
〇 嬉しいポイント
- 両端にあるThunderbolt端子
- WQHD+ (2560×1600) ディスプレイ
- 電源ボタン一体型の指紋認証
- Type-CからHDMI・USBType-Aの変換アダプタ
- アルミボディ
個人的に一番嬉しいポイントが、Thunderbolt端子が左右両端にあるところ。
左側のThunderbolt端子にコンセントのようなマークがあるが、右側もThunderbolt端子なので右側からの給電も可能である。
これのおかげで、外部モニターと一緒に使用するときに、パソコンを左右どちらに置くか気にする必要がなく、レイアウトに縛られることがない。
期待通り良かったところは、WQHD+のディスプレイ解像度。
これまでフルHD(1920×1080)のノートパソコンしか使ったことがない自分にとって、WQHD+(2560×1600)はとても高解像度に感じた。
ウィンドウを横に並べても十分な領域を確保できる。フルHDは、狭いよやっぱり。
思いのほか良かったところは、電源ボタン一体型の指紋認証である。
起動の際、電源ボタンを押すと指紋認証が完了するので、スムーズにWindowsログイン後の画面に移動することができる。
HDMI・USB Type-Aの変換アダプタが付属しているのもありがたい。
持ち運びもしやすいサイズ感。
必要最小限といった感じだが、自宅で使う予定はないので、持ち出しやすいのは良い。
あと、無理やり良いところを出すとすると、アルミニウム製の筐体かな。
10万円を切ってくるような安いモデルだと、一部はプラスチックなんて場合もあるけど、ThinkBookはビジネスライクなモデルということもあり、全てアルミニウムでできている。
値段の割に安っぽくない印象。
△(人によっては)気になるポイント
- 端子はAudioとThunderboltのみ
- 光沢液晶
- カメラ解像度(720P)
人によっては一番気になるのが、端子数が少ないところ。
USB変換アダプタが付属しているのである程度対応は可能。
買う前から知ってはいたけど、個人的には光沢液晶はあまり好みではない。
これに関しては人によって好みが分かれる上に、フィルムを貼るとか対処法はある。
あとなぜかカメラの画質がフルHDないらしい。
他のパソコンのカメラ解像度は知らないが、普通フルHDくらいはあるのでは。
かといって困ることはなさそう。
まとめ
USB Type-Cで給電、映像出力(4K60Hz)できるノートパソコンが欲しかったので、
Thunderbolt端子、WQHD+ディスプレイ搭載の「Lenovo ThinkBook 13x G2 IAP」を購入した。
感想
「ASUS Chromebook detachable CM3」を持っていたんだけど、さすがに性能が足りなくて手放してしまった。そこに4K60Hzを使いたい願望が重なって、ノートパソコンの購入を決意した。
クーポンを見つけてくれば多少安くなるだろうと思っていたが、価格.com経由で1万円も安くなるのには驚いた。とても良い買い物ができたと思う。
付属のACアダプタは65Wでまあまあコンパクトとはいえ、できる限り荷物は減らしたい。
「Anker Nano II 65W」とかType-Cケーブルとか買い足さないとな。
意外と知らなかったのが、HDMI端子はHDMI 2.0でないと4K60Hzの映像出力ができないこと。
DisplayPortなら問題ないらしい。Type-Cでの映像出力はDisplayPortの機能を再現しているものなので、Type-Cも問題ない。端子的には。