概要
一人暮らしなら炊飯器は要らないんじゃないか、という話。
経緯
大学生のときから一人暮らしをするようになって、何も疑うことなく冷蔵庫、電子レンジ、炊飯器、電気ケトル等の家電を買いそろえた。
でも、一人暮らしをしていく中で、炊飯器は必要なのか、少し疑い始めた。
冷蔵庫では食べ物・飲み物を保管していて、電子レンジは買ってきた食材を温めるときや、自炊をするときに使える。沸かした水道水をメインの水分としていた自分にとって、電気ケトルはかなり役立っていた。
一方で、炊飯器は自炊をするとき、その中でもご飯を食べるときしか使わない。
炊飯器はその名の通り、ご飯を炊くためだけに作られた炊飯専用の家電だ。
炊飯器を使って、ケーキを作ったり煮込んだりするレシピももちろんあるけれど、別に炊飯器がなくても作ることはできる。
汎用性が高い他の器具を使ってご飯を炊ける気がしたので、炊飯器をなくす方法を考えた。
炊飯器なし炊飯いろいろ
鍋
炊飯器を使わずにご飯を炊く方法としておそらく一番有名なのは、鍋を使うものだ。
というか、そもそも時系列的には、鍋で炊飯をしていてその後炊飯器が開発された、という順番のはずだ。
「炊飯 鍋」で検索すると、結構いろいろなレシピ・解説ページがヒットする。
自分が参考にしたのはこのページかな。あんまり覚えてないけど。
一度だけ挑戦してみたが、底の方が焦げ付いたりして、少し難しかった。鍋の炊飯では、炊きあがるまで気を配らないといけない、コンロを一口占領してしまう等、あまり手軽なものではなかった。
得られた学びは、十分に給水させるのが最も重要であるということ。
炊飯マグ
ということで、次に目を付けたのが炊飯マグだ。
お米と水を入れた炊飯マグを、電子レンジに入れて加熱することで、1合程度のご飯を炊くことができる。
鍋炊飯とは違って、焦げを気にして調理を監視する必要もないし、コンロを一口占領することもない。さらに、炊飯マグから直接食べることができるので、洗い物を減らすこともできる。
これさえあれば、一人暮らしに炊飯器は必要なさそうだ。
炊飯マグはいくつかのメーカーから販売されており、100均にも売られている。
今回、まさにそれを買おうとしていた。
だが、気付いてしまったのである。
「炊飯マグは炊飯器同様、炊飯専用の食器なのではないか」、と。
結局、炊飯マグの購入を見送った。
しかし、炊飯マグと同様、電子レンジを使った炊飯方法を模索することにした。
電子レンジと保存容器
電子レンジを使った炊飯について検索すると、こんな YouTube 動画が出てきた。
動画では、電子レンジと食品保存容器を使って炊飯をする方法が紹介されている。
動画を見ると分かるが、炊飯器と遜色ない炊きあがりになっている。
この動画がかなり参考になった。
(ほぼこの動画の方法をベースにして自分の炊飯スタイルを確立した。)
自分のスタイル
最後に、自分の炊飯スタイルを紹介する。
前提条件
普段から食べているお米は、ロウカット玄米というやつだ。
イメージとしては、白米と玄米の中間、という感じ。
お米を研ぐ必要がないのがかなり嬉しい。あと単純に食感が好き。
お米を選ぶ上では、「無洗米」というのが自分の中で絶対に譲れない条件になっている。
ご飯の準備をするためだけに手を濡らすのは本当に面倒くさい。今の季節だと寒いし。
あと、給水させるところから全て茶碗を使う。つまり、1食分のご飯を炊く。
こうすることで洗い物が減る。ここ1年くらい、しゃもじを洗っていない。
使用しているレンジは Haier の JM-FH18D という機種。
500Wと、解凍・半解凍モード(120Wらしい)を使う。
炊飯手順
炊飯手順の概要はこんな感じ。
- お米120ccと水を入れて1時間放置(白米の場合は30分でも可能)。
- 電子レンジ500Wで2分20秒加熱。
- 電子レンジ120Wで10分加熱。
トータルで見ると時間はかかるが、やることはとても簡単。
まず、120ccのお米を用意する。
とは言うものの、この容器は100均の穀物容器のフタで、特にしっかり測っていはいない。大体100mlのラインを超えるくらいを目安にしている。
次に、5mmの水の層ができるくらいに水を入れる。
これも雰囲気。お米が水を被り、かつ余裕があるくらい。
お米が十分に給水できるように、お米を沈める。
単に水を入れただけだと少しお米が浮いているので、茶碗を少し傾けながら回し、なるべくお米が沈んだ状態にする。
そして、フタをして1時間給水させる。
給水時間がかなり長いので、この間に自炊の材料を買いに行くことが多い。
フタは今しなくても、加熱のときにしていれば OK。少し隙間を空けることで、吹きこぼれにくくなる。このフタは100均のシリコンラップ。
給水した結果がこちら。
お米が水分を吸収して白っぽくなり、かさが増していることが分かる。
最後に、電子レンジを使って、500Wで2分20秒、120Wで10分加熱する。
その結果がこちら。完全に炊けている。
ほぐす感じで、軽く混ぜるとこんな感じ。完璧。
醤油とかを入れると、炊き込みご飯風にもなる。
注意点は、給水後に醤油を入れること。先に入れてしまうと、お米が給水しにくくなる。
まとめ
炊飯器の存在意義を疑い、炊飯器を使わずにご飯を炊く方法を探った。
給水時間を十分に取り、500Wで数分、120Wで10分加熱することで、電子レンジで茶碗一杯のご飯が炊けた。
洗い物が少なくなるのが最高。
感想
手間が減るのはやっぱり良い。
炊飯器を使うたびに、しゃもじを洗ったり、釜を洗ったり、排気口を取り外して洗ったりする必要がある。炊飯器は基本固定だから、ホコリもたまりやすい。そのあたりの掃除の手間がなくなった。
給水に少し時間がかかるけど、買い出し前に給水を始めれば、料理が出来上がるくらいに炊き上がる。自分の場合、夕食くらいでしかご飯を食べないからこれで十分。
電子レンジ炊飯のご飯を食べるようになって1年位が経つ。
一人暮らしなら、炊飯器は要らない。